レッツノートの人気のヒミツは? 目立たない3つのスペック


購入者の方はご存じの通り、レッツノートはとても満足度が高いPCです。しかし、レッツノートだけ特別高性能・高機能という訳では決してありません。

なぜでしょうか?

約5年Rシリーズを触ってみて、そのヒミツは一般的にPCを購入する際にあまり目立たない3つのスペックが際立って優れているのだと思います。
他のPCにはなくて、レッツノートにはある。
目立たない3つのスペックとは・・・

①タフ
・満員電車で押されても、うっかり机から落としてもビクともしない筺体
R8の公称では100kg負荷試験を実施し、コンシューマ向けPCとしては
恐らく日本一頑丈と言えるでしょう
私も何度か落としてヒヤッとしたことがありますが無事でした。
(PCは修理代が高額なので、頑丈という見えにくいスペックはピカイチです)

②使い易さを犠牲にしないコンパクト
1.キーピッチの広さ (Rで17mm、Wで19mm)
⇒Rシリーズでもストレスなくブラインドタッチできるキーピッチ

2.べぜル枠がほとんどなく、正方形に近い=表面積の大きい液晶
⇒コンパクトな筺体ながら、スリムベゼルで液晶部分の比率が大きいので意外と広く使えます

3.2.5"のHDDを採用
⇒小型化する場合、ディスクアクセスの遅い1.8"HDDを採用することがあります
しかし、レッツノートでは2.5"のHDDが採用されているため、ディスク性能が犠牲になりません。
(2.5"サイズは大容量HDDへの換装やSSD化する時も便利です)

筺体の大きさは競合するPCと変わりませんが、使い易さを犠牲にしないバランスの取れたコンパクトさがあります。

③スタミナ
・公称9時間のバッテリー長時間駆動
実際に電源アダプタなしの状態で5時間稼働します。2時間の会議でも、3時間の新幹線の中でも余裕で持つので安心感があります。

スタミナを優先すると重さが犠牲になりますが、モバイル中にバッテリー切れを心配して常にACアダプタを持ち運ぶ、といった本末転倒な状況から解放されます。

以上、何をしたいかにもよりますが、パソコンが何かをする道具である以上は

使い易さ>コンパクト

の優先順位だと思います。
処理速度や機能は各社横並びの中、こうした目立たないスペックの価値が満足度に影響しているヒミツではないでしょうか。

SSD換装後のWindowsXP起動ムービー(R3)


を録ってみました。古いカメラなのでブツブツとノイズが入るようです(R3自体は無音)

OSがさらの状態ではないですが、WindowsXPは20秒ほどで起動してきます。
それほど高速なSSDではないので、なかなか健闘しているのかな。

普段はスタンバイ機能しか使わないのですが、Windowsアップデートの時は速さを実感できますね。

⑨どのシリーズを選びましたか?


レッツノートにはY/W/T/Rと4シリーズがありますが、購入の際に光学ドライブの付いているWシリーズと、携帯性に優れたRシリーズとの間でもの凄く悩んだ記憶があります。

・W:画面サイズが大きく、DVDドライブが付いててコンパクト
・R:携帯性が抜群で最もコンパクト

という特徴のある2機種です。購入当時はメインマシンとしても使えて、尚且つモバイルも楽にできるマシンを探していました。
(メインはデスクトップ、外出先でノートというように複数のPCを使うとデータの保存・管理が面倒になっていたため)

 『利便性を取るか携帯性を取るか・・・』

予算の制約もあり、WにするかRにするかとても悩ましい命題です。

そんななか結局Rを買うことに決めたのですが、その基準は以下の2つでした。
①RGB端子がある
②光学ドライブは代用が利く

①RGB端子がある
外部RGB端子があると、大画面が必要な時に簡単に外部ディスプレイを接続してデュアルディスプレイ構成にできます。
つまり、画面サイズが10.4インチ・XGAのRシリーズでも、必要な時に必要なだけ画面サイズを大きくすることが可能です。
(R3の場合は最大1600×1200の解像度まで)

②光学ドライブは代用が利く
新幹線での移動中など、2時間くらいDVDを見たいなぁという時があります。
バッテリーの持ちは全く問題ないですが(さすがレッツシリーズ)、Rには光学ドライブが物理的にないのでどうしようもありません。
と思いきや、仮想ドライブ化ソフトを使うことで、ハードディスク容量の許す限りDVDを見ることが可能でした。

簡単に言うと、USBなどで接続した光学ドライブから、DVDの内容をハードディスクに丸々データ化(ISO化)してしまい、そのデータを参照するという方法です。(この仮想ドライブはDVDの視聴に限らず、なかなか重宝する機能です)

こうすることでDVDのメディアもいちいち持ち歩かなくて済むようになりますし、DVD⇒HDDにしておくことでアクセスが高速になったり、光学ドライブを動かさなくてすむ=バッテリーの持ちが悪くならないというメリットも出てきます。
(もちろん最初にリッピングする手間はかかります)

Rシリーズでも『必要な時に必要なだけ、簡単に利用できる』

ということが分かり、当時の私はWシリーズではなく携帯性が抜群のRシリーズを選びました。
今でもとても満足しています。

(とは言え、初めてPCを購入される方におすすめするのは、最もバランスの取れたWシリーズですね)

⑧RAMディスク化のおすすめソフトは?

このソフトは導入しやすく、設定も分かりやすいです。

①導入しやすい
・インストール手順は他のアプリケーションソフトと同様

②設定しやすい
・日本語対応
・設定画面を開いてチェックするだけ(IE、FireFox対応)
・ディスクサイズやドライブレターも自由に変更可



簡単な特徴を上げましたが、導入から設定までとても分かりやすい記事がありましたので、ご紹介します。


RAMディスク自体のパフォーマンスもGavotte Ramdiskより速いようですし、なんといっても、IOデータのメモリをお持ちの方であれば無料でダウンロードできるのが嬉しいですね。

私のR3はメインメモリが512MBとちょっと心もとないのですが、ほとんどブラウジングしかしないためRAMディスクを128MB作成し、FireFoxのキャッシュ領域に64MB、Windowsのテンポラリ領域に64MBとして使っています。

PCの用途にもよりますが、メインメモリを512MB以上積んでいる方はRAMディスクをうまく活用して、レッツの限界性能の引き出しに挑戦してみるのも面白いかもかもしれません。

⑦チューンアップのタネ明かし

タネ明かしというほどでもないですが、ポイントはRAMディスク化です。
RAMディスク=メインメモリの一部を利用し、ハードディスクのように使う仕組み。通常のハードディスクに比べデータの転送速度が圧倒的に高速という特徴があ

■RAMディスク化することで以下のメリットがあります。
①インターネットブラウジングの高速化
 ウェブブラウザのキャッシュファイルを高速なRAMディスクに設定することで、
 IEやFireFoxの動作が早くなる
 (HDDにキャッシュファイルを残さないことでセキュリティ面の効果もあり)

②SSD特有のプチフリーズ現象の抑制
 テンポラリファイルの保存先をSSD⇒RAMディスクに設定するため、
 SSDの読み書き負荷を軽減し、プチフリーズ現象の発生を抑えられる

③SSDの長寿命化
 SSDへの負荷をRAMディスクに転化することで、HDDと同じくらいの寿命を期待できる
 (SSDは書き込み回数の上限がHDDと比較して少ない)

■デメリット
①メインメモリの容量減少
 メインメモリの一部をRAMディスクとして確保するため、メモリの容量が十分でない環境ではパフォーマンスを低下させることがある

②テンポラリデータの消失
 テンポラリファイルはPCの電源をオフする度に消える
 (基本的には消えてしまっていいファイルなので、デメリットというよりは留意点ですね)

③設定が比較的複雑
 RAMディスクの設定はそれなりにコツがあり、誰でもこうしておけばOK的なオートマチックな設定がありません

とは言えRAMディスクはHDDに比べて20倍位高速なので、上手く活用すればパフォーマンスを大幅に向上させることができます。(特にSSD化済みのPCはプチフリ軽減などの恩恵もあります)

デメリットの①もOSがWindowsXPならメインメモリは512MBあれば十分という人も多いでしょう。
②③についても全自動とはいかないまでも、セミオートマくらいのソフトが出ていますので導入を検討するのも良いかと思います。

RAMディスク化のおすすめソフトは・・・

⑥さらにチューンしてみた

SSD化することでマシンの性能を底上げすることができ、
とても快適になりましたが、更にR3の限界性能を引き出してみることにしました。

以下がベンチマークのBefore・Afterです。

・総合性能
 HDBENCH
【チューン前】CF-R3D(SSD化済み)


【チューン後】



・ディスク性能
 Crystal Disk Mark




・総合性能
 CrystalMark 2004R3



数値だけ見るとビックリ!?
2009年春モデルのレッツに負けないかもしれませんね。

ではそのネタばらしを・・・

⑤リメイク後記

換装後の感想
■Good
・音のしない(ノイズのない)パソコンはいいものだ
・バッテリー駆動時間も心なしか延びた
・ディスクアクセスが高速になりアプリケーションの立ち上がりが目に見えて速くなった
・愛着が沸いた

■Bad
・換装作業に1時間くらいかかる
・事前の調べものにもかなり労力がかかる
・プチフリーズが発生する時がある?(1時間に1回くらい10秒ほど止まることあり)
・保証がなくなった(5年保証に入っていたので)
・リメイクパーツ代として約1万7000円の出費

とは言え自動車や自転車のカスタマイズと同様にR3もリメイクしてみましたが、
なかなか自己満足できる結果となりました。
特にPCが無音なのは想像以上に快適です。



これでWindows7が乗るPCまで頑張ってもらうつもりです。

R3はクライアントPCとして使わなくなっても、小型のLinuxサーバとして使えるので重宝するでしょう。(ノート故の省電力+UPS付きのPPTP、DLNA、Sambaサーバなど)

④どのくらい性能があがったか?

・総合性能
 HDBENCH
【リメイク前】CF-R3D














【リメイク後】














・ディスク性能
 Crystal Disk Mark








































・総合性能
 CrystalMark 2004R3









































・ネットワーク性能(無線LAN)

































・バッテリーベンチ
 Mobile Mark

簡単にまとめると 、以下のようになります。
・インプット(ネットワーク)の高速化  11n化⇒約2.5倍
・処理(ディスクアクセス)の高速化  SSD化⇒約3倍
・アウトプットの高速化         変化なし(オンボードVGAなので)


・おまけ(3D性能)
 FFベンチ3の結果はLOWで1660

③リメイクするパーツ


実際に購入したリメイクパーツはこちら

 S/N:244352-0465
802.11ND-MPC (Mini PCIスロット用11n

約1時間のパーツ交換作業後、事前に作っておいたR3のリカバリDVDを使ってリカバリを実施します。
(交換作業は先人達の豊富な参考資料がありましたので、ここでは割愛します)
特に参考になったのは以下のサイトです。 





SSD化は41ピン折りではなく、カッターでフィルムカットしました。
(簡単なのでお勧めです)

さて換装後の性能は?







SSD化すると高さが2mm低くなるので、100円ショップで買っておいた底上げグッズを付けて、SSDがグラグラしないようにしておきます。

②どこをリメイクする?

前述のキャッチコピーを満たすため2つのパーツ交換を実施することにしました。
①HDD⇒SSD化 (静穏化、消費電力軽減、アクセス速度向上)
②11g⇒11n化  (通信速度高速化)

①の最大のメリットは無音マシンになることです
 元々ファンレスなR3のHDD⇒SSD化(0スピンドル化)することにより無音状態になります
・もう一つはバッテリー駆動時間の延長
 SSDの消費電力がHDDよりもローコストのため、9時間と銘打っているバッテリー駆動時間が更に延びます
 (とはいえ大容量のメインメモリを増設すると、バッテリーの持ちが悪くなってしまうのでメモリは512MB)
・そして、ディスクアクセスの高速化
 2.5"HDDではIDEインターフェースの転送速度限界(100MB/sec)の2割もいかないので、底上げします。

②のメリットは通信速度の高速化です
 せっかく光回線を引いても11gの仕様により実際の速度は20Mbps程度に制限されてしまいます。
 (ファイルのダウンロード、高ビットレートの動画など、11gの転送速度では荷が重い状況が多くなりました)
 最近は11nルータの価格がこなれてきて、インフラを改善する費用対効果が高くなったこともプラスです。

たった2箇所のリメイクですが、寝ットブックもといネットブックと同等程度と割り切ると、R3はリーズナブルでバランスの取れたマシンに生まれ変わります。(はずです)

①なぜR3のリメイク?

昨今発売されているネットブック。
値段も安くて種類も豊富ですがどストライクなものって意外とないものです。

【個人的な希望要件】
 ・ノングレア液晶(映り込みが少ないと目に優しくてありがたい)
 ・XGAサイズ以上の解像度(快適なネットサーフィンには必須)
 ・軽いこと、小さいこと、静かなこと、バッテリーが持つこと(日本人だなぁ)
 ・ニコニコでカクカクしないくらいのスペックがあること(ストレスを感じるくらい重いのは勘弁)
 ・安いこと、あまりチープな外装じゃないもの(わがまま?)

これらをバランス良く満たすPCを色々探してみた結果、EeePC S101が一番条件に近いようでしたが、ファンレスではなく縦の解像度も600と実に惜しい・・・。

『ないのなら 作ってしまえ PCを』

ということで、Let's note R3(CF-R3DW1AXR)をリメイクすることにしました。
R3Dは5年前に発売されたPCですが、一度無料のリフレッシュサービスに出しているため外装はほぼ新品の状態)
どうせリメイクするのであれば、どうすれば自分が欲しくなるか分かりやすいキャッチコピーを付けようということで考えてみました。

『世界最小、最軽量、最長駆動の無音パソコン』

無音パソコンというのがミソです。
大風呂敷を広げたようですが、使い易さの改善を最重要とし、金銭的にもリーズナブルなリメイクが目標です。